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皮革に関するコンテンツ

2022年5月01日 コラム

革の仕上げ方

 

■革の仕上げの種類

なめしの工程が終わると「皮」は「革」になります。
しかし動物の革には傷があったり、場所によってバラつきなどがあります。
そんな傷を目立たなくさせ、見た目や風合いを整えることで製品に使いやすい革へと仕上げていきます。

 

代表的な仕上げをいくつか紹介いたします。
〇銀つき革
皮本来のキメの美しい銀面模様をそのまま活かしてなめし、染色仕上げをして深みのある肌合いを出した革です。子牛皮を原料にしてクロムなめしした高級品ボックスカーフが代表です。また、成牛皮を原料にしたアニリン仕上げ革などもあり、用途は広くあります。

 

【主な使用用途】靴、ハンドバッグ、かばん、ベルト、衣料、家具用 など

 

 

〇ぬめ革
牛皮の植物タンニンなめし革で、底革ほどタンニン剤を充填せずに比較的軽いなめしを行います。通常、半裁革でなめされ、乾燥後に染革工場で必要な厚度に漉き、染色、加脂工程や仕上げ工程が施されます。

 

【主な使用用途】かばん、ベルト、レザークラフト用 など

 

 

〇スエード革
革の裏面(肉面)をバフし、ベルベット状のケバをもつように起毛させた革。主に子牛、山羊、羊など小動物皮でつくられます。革の裏面を細かなサンドペーパーでバフします。シルキースエードは非常に滑らかで高級品です。

 

【主な使用用途】靴、ハンドバッグ、衣料 など

 

 

〇ベロア革
成牛革の裏面を起毛したもの。スエードは起毛が緻密ですが、ベロアはずっと粗く、毛足が長いのがスエードとの違いです。

 

【 主な使用用途】靴、ハンドバッグ、衣料 など

 

 

〇ヌバック革
スエードとは異なり、銀面をバフし、起毛させて仕上げた革。スエードに比べると毛足が非常に短くビロード状をしています。高級品は子牛皮を使用しています。

 

【 主な使用用途】靴、ハンドバッグ、ベルト、衣料 など

 

 

参考文献:一般社団法人 日本皮革産業連合会 『革のプロが教える、レザーの基本講座』

■その他の仕上げ方

参考文献:一般社団法人 日本皮革産業連合会 、鞄・ハンドバッグ呼称標準化委員会 『鞄・ハンドバッグ・小物標準用語集』